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コラム|実は饒舌なソラリスのワインラベル

コラム|実は饒舌なソラリスのワインラベル

ワインのラベルにはさまざまな情報が含まれています。

原材料や産地などをはじめとして、ラベルを読むとワインが生まれた背景や技術・造り手たちの思いが見えてきます。ラベルに書かれたことを読み解くのもワインの楽しみ方の一つでしょう。

今回はマンズワインの最高級シリーズであるソラリスのラベルについて、デザインの背景にある意図や思いをご紹介します。

造り手の想いがこもった「表ラベル」

出典:マンズワイン公式オンラインショップ

 

マンズワインの最高級シリーズ「ソラリス」のラベルは、造り手たちの「良いワインは良いぶどうから」という意志が込められたシンプルなデザインです。このデザインは、マンズワイン代表取締役社長であり、元ソラリス醸造責任者でもあった島崎大らワインの造り手が中心になって生み出したデザインです。

そのため、ソラリスのラベルは単なる情報ではなく、造り手たちの志が込められているものです。このデザインはシリーズが誕生した2001年から基本的には変わらず、今もそのワイン造りの姿勢と共に受け継がれています。

SOLARISとはラテン語で「太陽の」を意味する言葉。陽光をたっぷりと浴びた最良のぶどうだけを使ったワイン造り、というマンズワインのこだわりを表しています。

ラベルの上部には太陽とぶどうを組み合わせたマーク。この組み合わせは、ソラリス誕生より40年近く前の1964年に作られたロゴマークを起源としています。このマンズワインのロゴマークは「太陽の恵みが育んだぶどう」を表し、ソラリスという名前に込められたワイン造りの意志と当時からシンクロしていました。

創業以来、マンズワインに受け継がれる「良いワインは良いぶどうから」という姿勢。島崎は「このマークをしっかり使えば、余計な図案やデザインは必要が無い」と考えたのです。

飲み手を楽しくさせる「裏ラベル」

通常裏面のラベルには、法定表示以外に甘口・辛口などの味わいや渋み・酸の程度、飲み頃温度等が載っています。普段あまり注意を払わない裏ラベルですが、ソラリスの裏ラベルには他のワインではあまり見かけない専門的な情報が書かれています。

例えば「ぶどうが収穫された畑の標高、畑の向き、畑の土壌」や「1haあたりの収穫量」「仕込みをした日」「醸し期間」「使用した樽」などの情報です。一般的にはあまり公開されない栽培・醸造の情報を見れば、そのワインの味わいがより一層楽しめるのではないでしょうか。

実は、この裏ラベルにもワインの造り手たちならではの意図があります。「”ワイン好きな人”が知りたいと思うワイン造りの現場の情報」を裏ラベルに載せることで「ワインの味わいに関わる情報を提供し、より興味を持ってもらいたい」という島崎の思いがあります。

特にワイン好きな方であれば「味わい」「渋み・酸度」「飲み頃温度」よりも、醸造や栽培の具体的な情報の方が、ワインを探したりショッピングをしたりするときに役に立つこともあるかもしれません。

では実際に「ソラリス 小諸メルロー 2021」の裏ラベルの内容をいくつか見てみましょう。裏ラベルの項目から読み取れることを一部紹介します。

収穫地:

長野県小諸市大里地区にある、標高650mの南面傾斜地の畑でぶどうが栽培されています。標高が高く南向きの畑のため日当たりが良く、昼夜の寒暖差が大きいことが読み取れます。「しっかりと熟した色づきの良いぶどうが穫れそうな畑だ」といったイメージができるのではないでしょうか。

仕込み日:

10月の15、18,、22日と日をまたいでの仕込みが行われています。畑や区画によってぶどうの熟すタイミングが違い、それぞれの畑や区画で熟すタイミングを厳密に見極めて収穫していると考えられます。定期的なぶどうのテイスティングと分析値の確認、注意深い観察で、畑や区画ごとに精密に管理しているからこそです。

収量:

40 hl/ha(1ヘクタール当たり4,000Lの収量)という数値です。海外の産地と比べても、これはかなり少ない収量だといえます。例えばフランスボルドーの1級シャトーがあるポーイヤック村の収量規定は57hl/ha*です。

比較するとソラリス 小諸メルロー 2021の収量は、ポーイヤック以下ということになります。この数値の背景にはぶどう品種や畑の土壌、植栽密度や仕立て方法、剪定や収穫前に房を落として残った房に養分を集中させる収量制限、または当該年の天候や病害など様々な要素が関係しています。

実際にソラリスの畑では、厳しい収量制限を実施して凝縮感のあるぶどう果実の収穫を目指しています。

*「PAUILLAC」原産地統制名称(AOC)の 生産規定(Cahier des charges de l’appellation d’origine contrôlée « PAUILLAC »)に拠る

使用樽:

熟成の際、フランス産ミディアムトーストの樽を使用しています。樽の内側の焦がし具合を「トースト」と呼び、ライト・ミディアム・ヘヴィの3段階が一般的です。

トーストの程度によって、ワインに付与される香味が変わるため、その選択が重要になります。なお新樽・古樽の比率はラベルに記載がありません。この数値は、ワインを実際に口にしながら推測してみるのも面白いでしょう。

まとめ

このように、ワインのラベルから読み取れる・想像できる情報は多種多様です。

次にソラリスを飲まれる際には、ソラリスの造り手たちが受け継いできた「良いワインは良いぶどうから」という創業以来の姿勢、味わいの体験をより楽しみにさせる詳しい栽培や醸造の情報、そしてその背後にある造り手たちのこだわりに触れてみてください。

きっとワインの味わいがさらに印象的になるでしょう。

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MANNS WINE OFFICIAL