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コラム|世界的な難関「ヴィナリ国際ワインコンクール」を深掘りする

コラム|世界的な難関「ヴィナリ国際ワインコンクール」を深掘りする

ワインコンクールには国内のコンクールだけでなく、世界中のワインを対象にしたワインコンクールも存在します。今回は、数ある国際ワインコンクールの中でも難易度が高いと言われる「ヴィナリ国際ワインコンクール」について詳しくご紹介します。

日本ワインにとって、国際ワインコンクールとは?

国際ワインコンクールは、日本ワインの造り手にとっては重要な役割を持ちます。ワインの世界基準やトレンドの中で、自社で製造したワインの立ち位置や品質、味わいへの評価が得られるチャンスです。

日本のワイン愛好家にとっては、世界的な審査基準を経て厳選された日本ワインを見つけ、その味わいを楽しめる機会と言えるでしょう。

国際ワインコンクールとは

世界的に影響力を持つ国際ワインコンクールとして、まず名が挙がるのが「Decanter World Wine Awards(以下DWWA)」と「International Wine Challenge(以下IWC)」です。いずれも世界中のワイナリーがさまざまなカテゴリーに出品し、生産者や銘柄を伏せたブラインド・テイスティングで審査が行われます。審査するのは国際的に活躍するワインの有資格者・評論家・醸造家らです。

ただし、コンクールといっても、誰がどのような基準で審査するかによって性格は大きく変わります。

世界最大規模とされるDWWAでは、2025年に約60カ国から1万8千本超が出品され、35カ国248名の審査員が参加しました。主催は英国の世界的ワイン誌「Decanter」で、地域性を重視しながら世界のTop50を選ぶなど、トレンドや話題性を生み出す力に長けています。一方のIWCはワイン流通・商業の中心地である英国のコンクールで、審査員にバイヤーや小売関係者を含み、多段階審査によって品質と市場性を兼ね備えたワインを選び出します。

切り口は違っても上記2つに共通するのは、消費者や市場を強く意識したコンクールという点です。DWWAではCommended(推奨)を含めると出品の約80%が何らかの賞を受賞するなど、受賞の門戸も比較的広く開かれています。

しかし、評価する主体も受賞のハードルもこれらとは異なるコンクール。それがヴィナリ国際ワインコンクールです。

造り手が審査し、受賞数が制限されるヴィナリ国際ワインコンクール

「ヴィナリ国際ワインコンクール(以下ヴィナリ)」はDWWAやIWCと異なり、主催者がフランス醸造家連盟(Union des Œnologues de France) である点が大きな特徴です。

つまり「造り手による国際ワインコンクール」なのです。エノログ(Œnologues)とは、高等専門教育による科学的・技術的知識を基にぶどう栽培やワイン醸造を担う醸造技術者のことで、フランスやイタリアでは国家資格となっています。

ヴィナリでも国際的な審査員によるブラインド・テイスティングが行われますが、審査審に占めるエノログ比率の高さが特徴です。ソムリエや評論家ではなく高度な専門知識を持つ醸造技術者が主体となり、「造り手による、造り手の評価」が行われます。そのため、ワインの個性や流行よりも本質的な品質や技術的完成度が重視され、特に欠陥への評価が厳しいとされています。

さらにヴィナリの難易度を高めているのが、他コンクールよりも低い受賞率です。ヴィナリは国際ブドウ・ワイン機構(OIV)によって標準化された審査システムを採用しており、「全出品数の30%以上を受賞させてはいけない」というルールがあります。そのため、高評価ワインが多い年だと、90点でも必ず受賞できるとは限りません。

受賞には、優れたワインの中でもさらに抜きんでた品質と味わいが求められるのです。

マンズワインでは最上級ライン「ソラリス」で「世界の銘醸ワインと肩を並べる日本ワインを造る」ことを目標に掲げています。だからこそ、こうした国際ワインコンクールは、マンズワインの現在地を見極める重要なものでもあります。

ヴィナリ国際ワインコンクール受賞ワイン

ここで「造り手による、造り手の評価」を通過し、世界と肩を並べたワインをご紹介します。

ソラリス 信濃リースリング クリオ・エクストラクション 2021

受賞情報

  • コンクール名:ヴィナリ国際ワインコンクール 2023
  • 受賞ランク:グランド・ゴールド
  • 特別賞:甘口部門 パルム・デ・ヴィナリ

このワインは、小諸市大里地区で栽培した「信濃リースリング」を使用し、収穫したぶどうを凍らせてから搾る「クリオ・エクストラクション製法」で製造。濃厚で品種の特長が存分に引き出された極甘口のワインです。

グランド・ゴールドは金賞の更に上で全体の数%しか選ばれません。パルム・デ・ヴィナリはグランド・ゴールド受賞ワインの中で各部門(赤・白・スパークリング・甘口など)ごとに最高得点を得たワインに与えられる賞で、日本のワインとして初の受賞でした。

信濃リースリングは国際品種ではなく、マンズワインが独自に交配した品種です。先人の工夫が生み出した品種と現代のワイン造りの技術が込められています。

ソラリス マニフィカ 2017

受賞情報

  • コンクール名:ヴィナリ国際ワインコンクール 2024
  • 受賞ランク:グランド・ゴールド

このワインはぶどうの出来が良い年にのみ造られます。最上級ワイン用の原酒を樽で熟成させ、その中から醸造責任者がふさわしいと認めた樽だけを選び抜き、アサンブラージュ(ブレンド)して仕上げます。2017年は、上田市東山地区産のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを各50%の比率でブレンドしました。

国際ワインコンクールでは、日本ワインの評価は赤よりも白の方が高い傾向があります。そのような中、日本の赤ワインがヴィナリでグランド・ゴールドを受賞したのは史上初でした。

その他の受賞ワインについてはこちらをご覧ください。

まとめ

今回は数ある国際ワインコンクールの中でも、ヴィナリ国際ワインコンクールについて掘り下げました。

フランスの醸造技術者団体が主催し「造り手による、造り手の評価」を行う世界的難関コンクールで、審査員には醸造技術者「エノログ」が多く参加します。さらに受賞数は出品数の30%以下に制限されるため、優れたワインの中でも突出した品質と味わいが求められます。

マンズワインは「世界の銘醸ワインと肩を並べる日本ワイン造り」を目標に掲げ、ぶどう栽培と醸造が一体となった思想との親和性が高いヴィナリを重要な指標と位置づけ、さらなる高みを目指しています。

国際ワインコンクールを知ることで、受賞ワインの見え方も変わってくるはずです。次にワインを選ぶ際には、世界的に評価される日本ワインを見つけ、その味わいを楽しんでみてください。

ヴィナリ国際コンクールの詳細はこちら

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