マンズワインの日本ワインは、ぶどう品種も多彩です。
1962年の創業以来、情熱を注いできた「甲州種」、そして「マスカット・ベーリーA種」の2品種は、
国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に登録され、日本固有の醸造用ぶどう品種として世界に認められました。
これにより、ラベルに品種名を記載してEUへの輸出も可能になっています。
また、マンズワインでは欧州系ぶどう品種の栽培も、いち早くスタート。
さらに、独自の研究開発により、個性豊かな3つの交配品種を製品化しています。
世界が認めた
日本固有品種
日本ワインに限り、商品名を表示するラベルに、「日本ワイン」という表示ができるほか、
ぶどう収穫地、ぶどうの品種名、ぶどうの収穫年を表示できます。
甲州
日本を代表する白ワイン用ぶどう品種で、90%以上が山梨県で栽培されています。
ルーツはカスピ海沿岸のコーカサス地方にあり、シルクロードを経て長い時間をかけて日本へ伝わったと考えられています。独立行政法人酒類総合研究所の後藤奈美氏によるDNA解析では、欧州系の「ヴィティス・ヴィニフィラ」に、中国の野生種「ヴィティス・ダヴィーデ」のDNAが少し含まれていることが判明しています。完熟すると果皮が薄い藤紫色になる“グリ系品種”で、透明感のある色調、フレッシュな柑橘系の香り、穏やかな酸味とほのかな苦味を感じるすっきりとした後味が主な特徴です。
2010年OIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録。
マスカット・ベーリーA
日本を代表する赤ワイン用ぶどう品種で、1927年に新潟県で川上善兵衛氏によって開発されました。アメリカ系「ヴィティス・ラブルスカ」の交雑種であるベーリー(Bailey)と欧州系「ヴィティス・ヴィニフィラ」のマスカットハンブルグ(Muscat Hamburgh)の交雑品種です。耐病性、耐湿性、耐寒性に優れ、東北から九州まで広く栽培されています。
鮮やかな色調、いちごのような甘い独特な香り、渋みは比較的穏やかなのが主な特徴です。
2013年OIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録。
マンズワインが
独自に交配した品種
信濃リースリング
シャルドネ×リースリング 1991年品種登録
シャルドネを母、リースリングを父として、マンズワインが交配した品種です。香りが命、といっても過言ではないほど、華やかな果実香が特徴です。甘口ワインでも辛口ワインにしても素晴らしい個性を発揮します。
浅間メルロー
メルロー×[シャルドネ×龍眼(善光寺)] 2002年品種登録
シャルドネと龍眼(善光寺)の交配により1984年に登録された独自品種「浅間」。そのぶどうをさらにメルローと交配することにより誕生した品種です。濃い色、スパイシーな香り、快い渋みを持ったワインとなります。
シャルドネ・ドゥ・コライユ
甲州×シャルドネ 1982年品種登録
甲州とシャルドネの交配によるマンズワイン独自の品種です。コライユは珊瑚という意味、この品種の果皮の色に由来しています。このぶどうで造るワインは、フレッシュなアロマとさわやかな酸味が特徴です。
欧州系品種
カベルネ・ソーヴィニヨン
世界的な人気の赤ワイン用ぶどう品種。小粒で果皮が厚く、色が濃く、非常に上品な香りと、タンニックで長期熟成が可能なワインができます。暑く乾燥した土地を好み、日本ではあまり広く栽培されていません。
メルロー
フランス、ボルドー地方で最も多く栽培されている品種。完熟するとたいへん豊かな果実香とふくよかなタンニンを持ったワインになります。栽培適性が良く、日本でも長野県を中心に広く栽培されています。
シャルドネ
フランスのブルゴーニュ地方を原産とする辛口白ワイン用の代表的な品種。栽培適性が良く、日本を含む世界中で広く栽培されています。土壌や気候、あるいは醸造法、熟成などによって多彩な表情を見せます。
ソーヴィニヨン・ブラン
ボルドー、サンセール、プイイ・シュール・ロワールなどで広く栽培される白ワイン用品種。このぶどうからはグレープフルーツなどのトロピカルフルーツの香り、かすかに燻製のような香りを持つワインができます。
日本ワインならではの品種
龍眼(善光寺)
絶滅寸前の状態からマンズワインが甦らせ、日本ワインの原料として育成した品種。欧州の醸造用ぶどうと同じ起源を持つことが確認されています。繊細で気品のある香りのワインになります。
巨峰
日本で交配されて作り出された品種です。
生食用のぶどうとして人気が高く、その香りの華やかさ、果実としての魅力をワインとしても楽しむために、品種の個性を存分に生かして醸造されるようになりました。
デラウエア
「種なし」で古くから親しまれてきたぶどう。甘味が濃く酸味とのバランスも良く、生食用というイメージが定着していますが、ワインとしても魅力を発揮する品種です。
果実同様香り豊かなワインになります。
ナイアガラ
生食としてはもちろん、ジュースやワインの原料ぶどうとして幅広く利用される人気の品種。それもあって国内では多くの地域で栽培されています。独特の華やかな香りが際立つ、フルーティーなワインになります。
コンコード
明治初期にアメリカから日本に導入された品種。以前は主にジュースやジャムの原料に使われましたが、このぶどうをワインとして活かす技術が進み、華やかな香りの軽快なワインが造られるようになりました。