「自分で植えたぶどうのワインを楽しむ」勝沼ワイナリー常勤顧問・松宮剛さん
本シリーズでは、マンズワイン社員が日々の暮らしの中でどのようにワインを楽しんでいるのか、そしてお気に入りの一本について、リアルな声をお届けします。
今回は、人生の3分の2という時間をマンズワインの営業業務にささげてきた勝沼ワイナリー常勤顧問の松宮剛さん。長いワイン営業の経験の中での思い出の1本とその魅力を語って頂きました。
普段どんなシーンでマンズワインを楽しんでいますか?
自分の飲みたいタイミングで、ワインだけでなく色々なお酒を楽しみます。マンズワインのものだけでなく、妻の実家で栽培し委託醸造した甲州の手ごろなワインも飲みます。
ワインの飲み方は、あえてひとひねりすることもありますね。赤ワインのマスカット・ベーリーAは、少し冷やして飲むのがおいしい。一方で甲州のワインはキンキンに冷やしてグラスに注ぎ、温度が上がるにつれて変化する味わいを楽しんでいます。
夏場には、ワインに氷を入れて飲みやすくして楽しむこともあります。輸入ワインの営業を行っていた時期もあるので海外のワインも飲みますが、特に南米の安価な赤ワイン等は果実味が強く、そのままだと飲み疲れしがちです。しかし、氷を入れるとすっきりと飲みやすくなるのでおすすめです。
お気に入りのワインとその理由を教えてください
まずは酵母の泡シリーズですね。それから、個人的に思い入れがあるのはソラリスの小諸メルローです。
酵母の泡シリーズは、日本ワインのスパークリングとしては正直に言って秀逸だと思います。甲州はもちろん、甲州ブリュット、ロゼ、ルージュ、甲州 ドゥミ・セック、龍眼まで、シリーズを通してこの味わいで2,200円という価格は他にはないのではないでしょうか。どんなシチュエーションで、誰が飲んでも「おいしいよね」と思える味わいだと感じています。
ソラリスは、東山カベルネ・ソーヴィニヨンを初めて飲んだ時も凄いと思いましたが、特に気に入っているのが小諸メルローです。
小諸ワイナリー勤務していた2002年位のある日、栽培担当の先輩に誘われて生まれて初めてぶどうの苗木を植えたことがあります。10年・20年経てば小諸メルローになると聞いて、喜んで苗を植えたのを覚えています。今のソラリス 小諸メルローはこの畑のぶどうも使われており、自分が植えた木の果実も使われているので思い出のワインです。
特に2018年の小諸メルローは、濃さがありながら果実味も強く、赤ワイン好きな人なら誰もがおいしいと思えるようなワインです。2021年は冷涼な年でした。酸が残っていて、なめらかなタンニンもあり、個人的に好きな味わいなので折に触れて買うようにしています。小諸メルローは15年、20年と熟成できるポテンシャルを感じさせますね。
島崎社長が醸造責任者だった時代のワインも素晴らしいですし、同時に現在の西畑さん(醸造責任者・西畑徹平)が造る畑の味わいを積み重ねていくのも大変興味深いです。
一緒に合わせる料理、またはおすすめの飲み方は?

ソラリス小諸メルローと馬刺し
ソラリス小諸メルローは自分にとって贅沢なワインなので、日常ではなく誰かの誕生日など、特別で贅沢なシチュエーションで楽しむことにしています。せっかくなので大ぶりなグラスを用意してみてください。
料理は、山梨県の名産品でもある馬刺しと合わせます。それもさし入りのものではなく、赤身のロースのちょっといいものをセレクトしてみてください。とても柔らかく、しっかり旨味もあり、ニンニクやショウガの薬味と少しだけ醤油を付けて食べるのは至福のひと時です。小諸メルローの濃い味わいと馬刺しの旨味が合います。
ソラリス小諸メルローは抜栓時から時間が経つにつれ味わいが変化するので、馬刺しをつまみにその変化を楽しみながら飲んでみてください。
マンズワインとはどんな存在ですか?

一言で言うと「人生」です。人生の2/3をマンズワインで過ごしてきているので、マンズワインでこんな仕事をしていた時、こんな出来事があった時、家ではこんな事があったなぁ…と、仕事からプライベートの出来事を思い出すことも多いですね。
例えば2回目の小諸ワイナリー勤務時は単身赴任でしたが、子供が小学生の頃、冬場は小諸に遊びに来て一緒にスキーにいったことが思い出されます。
これまでマンズワインで色々な仕事をしましたが、それぞれが良い思い出になっています。そのため、若手の皆さんにも、仲間と一緒に色んな仕事に挑戦をして、良い経験にしてほしいと思います。
一本のワインに重なる人生の歩み
「マンズワインとは人生です」。松宮さんの言葉には、長年にわたり営業として日本各地のお客様と向き合ってきた時間、そして仕事と結びつくように思い出される家族との思い出など、一言では語り切れない物語が込められていました。
気軽に楽しめる酵母の泡シリーズから、特別な日に開けたいソラリス 小諸メルローまで、それぞれのワインには人の記憶や時間が寄り添っています。ワインとともに歩んできた松宮さんだからこそ語れる、人生とワインの深いつながりを感じるインタビューでした。

