ソラリスにおける品質の秘密|日本ワインの最高峰を5つの観点から探る
マンズワインの最高峰であるソラリス(SOLARIS)シリーズは、国内外におけるワインコンクールで数々の賞に輝くワイン。国際的な高級ホテルや有名レストランなどにもオンリストされ、国際線のファーストクラスやクルーズ客船でも採用されるなど、プレミアム日本ワインとして高い評価を頂いています。
その品質は、決して偶然に生まれたものではありません。ワインを生み出す風土、人々の志と営為、そして積み重ねてきた時間の成果だといえます。この記事では、ソラリスの品質を支える上で欠かすことができない5つの柱について、詳しくご紹介します。
その1:世界最高峰を目指す理念

ソラリスで掲げられているのは、世界を目指すというビジョンです。2001年、ソラリスの誕生に際し、シリーズの理念として掲げられたのは「世界の銘醸ワインと肩を並べる日本ワインを造る」ことでした。その時代に、誰もが知る世界を代表するワインを品質の基準とするのは、無謀な挑戦に見えるかもしれません。
しかし初代ソラリス醸造責任者を務めた島崎大によると、この基準の背景には「マンズワインがそれまでに培ってきた、日本での欧州系ぶどう栽培の知見とワイン造りの経験で得た自信と確信」がありました。
そして、この基準は造り手全員が共有する理念であると同時に、実際の行動指針でもあります。ぶどう栽培とワイン醸造の過程で「品質がこの基準に満たないぶどう・ワインはソラリスにはしない」という指針が、誕生以来25年に渡って受け継がれているのです。
例えば、ぶどう果実は厳しく選果を行い「十分に熟した健全な果実」のみをワインに仕込みます。また、ソラリス小諸メルローは、小諸地区のぶどうの出来がいい年にしか造られません。
その2:栽培・醸造一貫のワイン造り
次に、ソラリスのワイン造りの「場」です。長野県小諸市にあるマンズワイン 小諸ワイナリー。このワイナリーはソラリスを中心としたプレミアムワインの生産に特化したワイナリーです。ソラリスの年間生産本数は5~6万本程度で、かなりの少量生産になっています。

その特徴は、ぶどう栽培とワイン醸造を一貫して行うワイン造りにあります。ぶどう畑は自社管理が多く、日々ぶどう樹と接してその状態に合わせた栽培管理が行われています。収穫の際には畑ごと、区画ごとにぶどうをベストなタイミングで収穫して小型タンクで別々に仕込むという、まるでフランスのドメーヌのような職人仕事によるワイン造りが行われているのです。

小諸ワイナリーにおけるワイン造りは、常任顧問の松本信彦がボルドー大学留学中に得た「良いワインは、ぶどう栽培とワイン醸造を一貫して行う小さなワイナリーでしかできない」という気づきに基づいています。小さなワイナリーで品質を追求するという決断が、後のソラリスの品質に繋がっているのです。
その3:先人から受け継がれる成熟したぶどう畑

さらに、先人が拓いた成熟したぶどう畑。ソラリスのぶどう畑の特徴として、その品種に適した土地に植えられる点、また欧州系品種には稀である、高樹齢の成熟したぶどう樹が多い点が挙げられます。しっかりと熟したぶどう果実と、凝縮感があり複雑味のあるワインの味わいの元になっています。
例えば、標高650m前後で冷涼な気候の小諸市は、シャルドネの生育に適した土地です。1981年に植えられた垣根仕立てのシャルドネの樹齢は45年に達し、今も素晴らしい果実を実らせています。
上田市の東山地区は標高550m。日本では珍しいカベルネ・ソーヴィニヨンに適した土地で、真っ黒に完熟した果実は「ボルドーのぶどう畑のような素晴らしいぶどうだ」と松本に思わせるほどでした。東山地区には1994年に植えられ、樹齢30年を超えるカベルネ・ソーヴィニヨンの樹があります。
これらのぶどう畑が現在あるのは、マンズワインが早い時期から日本での欧州系ぶどう品種の栽培に取り組んできた結果です。1970年代には垣根栽培の試験や、日本の気候に対応した雨対策の研究、さらに欧州系品種の適地探索が行われていました。
このような取り組みは1980年代以降に実を結び、小諸市や上田市などの栽培適地の発見と、マンズレインカットによる垣根仕立て栽培の確立により、高品質な欧州系品種のぶどうによるワイン造りへの道が拓かれていきました。
ソラリス栽培・醸造責任者の西畑徹平はこのぶどう畑を「先人の努力や工夫の賜物であり、次の世代へと受け継ぐべきソラリスの偉大な資産で、あの時ぶどう樹を植えてくれたことには感謝しかない」と語っています。
その4:磨き上げた栽培・醸造の知見と技術

その上で、栽培・醸造の知見と技術があります。マンズワインのワイン造りの根幹は「良いワインは、良いぶどうから」。健全でしっかりと熟したぶどうを育て、ぶどうの持つポテンシャルを醸造で引き出すワイン造りです。
ソラリスでもこのワイン造りは受け継がれ、栽培・醸造責任者の西畑が掲げるのは「ワインにしたいぶどうだけを使った、ぶどうからワインまでまっすぐなワイン造り」です。
小諸ワイナリーでは、1年に1度限りのソラリスのためのぶどう栽培とワイン醸造を繰り返しながら、誕生以来25年に渡り、毎年小さな改善や進化を積み重ね、栽培と醸造の知見と技術を磨き上げて来ました。
例えばぶどう栽培では厳しい収量制限、収穫タイミングの精密化、マンズレインカット垣根栽培の仕立や台木の改良、ソーヴィニヨンブランなどの新品種導入、ビオロジック(有機)栽培の導入と拡大、ぶどう樹の根域改善など、さまざまな取り組みが今も行われています。
醸造においても、徹底的な選果、区画ごとの仕込みに対応する1000L級の小型タンク導入、自然で長期の成分抽出(赤)、天然酵母の活用(赤)、圧搾時プレスランのワインの不使用(赤)、500L級の木樽での貯酒など「この土地ならではのワイン」を造るための工夫が積み重ねられています。
その5:最上のワイン造りを志す人々

最後のピースが、ワイン造りに情熱を持つ人です。松本曰く「良いワインを造りたいという気持ちが無くては、良いワインは造れない」、だからこそ「良いワイン造りを志す人を育てる」ことが重要でした。
そのために、マンズワインでは歴代の技術者をぶどう栽培・ワイン醸造で有名な海外の教育機関へと派遣し、最先端の知見や研究、銘醸地のワイン造りの実際を学ぶ機会を設けてきました。この取り組みにより、マンズワインは「最上のワイン造りを志す人々」に恵まれたといえるでしょう。
常任顧問の松本は1970年代に「醸造中心ではなく、ぶどう栽培から始まるワイン造り」という思想をマンズワインにもたらしました。初代ソラリス醸造責任者の島崎は、日本における欧州系品種でのワイン造りへの自信とともに、世界品質を目指すソラリスを誕生させました。
現在のソラリス栽培・醸造責任者である西畑は、その2人からのバトンを受け継ぎ、ソラリスが生まれる「その土地ならではの味わい」へと昇華させようとしています。そして今も、彼らはその知識や経験とワイン造りへの情熱を、後に続く人々へ受け渡し続けているのです。
まとめ|ソラリスの品質は、地道に工夫と時間を重ねてできたもの
ソラリスの品質は一夜にして生まれるものではありません。特有の風土の中で、人が地道な努力を積み重ね、長い時間をかけて育まれてきたものです。
ソラリスは、日本ワインへの自信から生まれた世界最高峰に並び立つ品質基準、小諸ワイナリーという栽培・醸造一貫の環境、成熟したぶどう畑の高品質なぶどう、25年にわたり磨き上げてきた栽培・醸造の技術、そして最上のワイン造りを追求する人々という、5つの稀有な要素が一つも欠けることなく結び付くことで生み出されています。
ソラリスのワインはワインショップで購入する以外にも、レストランやホテルなど、さまざまな場所で体験頂けます。またソラリスの故郷である小諸ワイナリーはお客様にも公開されており、ワイナリーツアーやワインテイスティングも楽しめます。外食や旅行でお出かけの際は、ソラリスの新たな一面に触れて頂ければと思います。
SOLARISの体験場所:
https://mannswines.com/solaris/experience-place
小諸ワイナリー: