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ソラリス マニフィカ 2019の挑戦|栽培・醸造責任者・西畑徹平が語る荘厳なストーリー

ソラリス マニフィカ 2019の挑戦|栽培・醸造責任者・西畑徹平が語る荘厳なストーリー

2026年9月、ソラリス マニフィカ 2019がリリースされました。2001年のソラリス誕生以来、マンズワインにとっては9つ目となるヴィンテージです。

そこで、この機会にマニフィカというワインについて、これまでの歩みや評価、なぜ毎年発売されないのかなどをご紹介します。ソラリス マニフィカ 2019は、栽培・醸造責任者の西畑徹平が手塩にかけて育てたもの。ぜひ、本シリーズの歴史や魅力を知ってみませんか。

マニフィカとは|全てが特別なマンズワインのフラッグシップ

ソラリス マニフィカは、マンズワインのプレミアムラインであるソラリスシリーズの中で最高峰に位置づけられる赤ワイン。マニフィカ(MAGNIFICA)はラテン語に由来する「荘厳」「壮麗」を意味する言葉です。

ソラリスにおける赤ワインのトップレンジは「小諸メルロー」「東山メルロー」「東山カベルネ・ソーヴィニヨン」で構成されています。マニフィカはこれらのトップレンジ用の原酒からさらに最良のものを樽選抜し、アサンブラージュして造られます。

この造り方であることから、マニフィカの生産本数は決して多くありません。1つのヴィンテージで少ないときは数百本、多いときでも2,000本程度です。

加えて、マニフィカはぶどうとワインの質が傑出している年にしか造られません。ソラリス誕生以来25年間にわたって僅か9ヴィンテージしか生産されていないのは、最高峰にふさわしい品質と味わいに一切妥協しなかった歴史でもある、といえます。

マニフィカの熟成期間の長さも特徴です。約20ヶ月の樽熟成後、びん詰めし、びん内で5年以上もの熟成を重ねるのです。2019年ヴィンテージが2026年にリリースされるのはこのためです。長期熟成のポテンシャルを持ったフルボディの酒質があるからこそ、このようなワイン造りが可能になるのです。

結果としてこれまでにリリースされたマニフィカは、海外のワインコンクールで受賞したり、国際的な会議で提供されたりなど、品質や味わいを高く評価されています。

マニフィカの歩みと進化・評価

ここでは、マニフィカがどのように生まれ、進歩してきたかをご紹介します。

1.マニフィカ誕生

最初にマニフィカが造られたのは2002年ヴィンテージ。この年は稀に見るグレートヴィンテージで、上田市東山地区のカベルネ・ソーヴィニヨン、小諸市大里地区のメルローとともに素晴らしい出来となりました。

この頃のソラリスシリーズはモノ・セパージュ(単一品種のみ)でリリースされていましたが、当時の醸造責任者(現代表取締役社長)・島崎大が「このぶどうの品質ならボルドーブレンドに可能性がある」と考え、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをアサンブラージュしたものを1樽だけ造りました。「樽熟成してみると素晴らしい品質のワインだった」と島崎は当時を振り返っています。

このワインは2008年にリリースされ、市場でも高く評価されました。その評判が元となり、同年に開催された北海道洞爺湖サミット(第34回主要国首脳会議)のワーキングランチで各国首脳に提供され、日本ワインの実力を世界に示せる結果となりました。

2.東山カベルネ・ソーヴィニヨン×小諸メルローというスタイル

この後、東山カベルネ・ソーヴィニヨンと小諸メルローをアサンブラージュしたスタイルのマニフィカが、2006、2009、2012、2014年ヴィンテージとして造られていきます。

中でも2012年ヴィンテージは突出した出来で、フランスのヴィナリ国際ワインコンクール 2019でシルバーを受賞しています。

そしてG20大阪サミット 2019に関連した日仏首脳夕食会においては、ソラリス マニフィカ 2012が提供され、フランスのマクロン大統領が気に入っておかわりをした、とも報じられました。

3.東山カベルネ・ソーヴィニヨン×東山メルローのスタイルへ

マンズワインは1994年上田市東山地区にカベルネ・ソーヴィニヨンの最初の畑を開設し、栽培を行ってきましたが、この地の新たな可能性を探るため、メルローを2008年に植栽しました。

東山地区のメルローはしっかりと根付き、小諸市大里地区とは異なる力強い個性を持ち、その特徴を活かしたトップレンジのソラリスを生み出す畑へと成長します。

そして2015年。東山地区ではカベルネ・ソーヴィニヨンもメルローもともに豊かな実りを迎え、マニフィカとして初めてこの2つが組み合わさりました。

このスタイルを進化させたソラリス マニフィカ 2015は、英国の国際ワインコンクール Decanter World Wine AWARDS 2023でゴールドを受賞。これ以降、東山地区の土地の個性が生み出すカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのアサンブラージュというスタイルで、2017、2018年ヴィンテージのマニフィカが造られていきます。

そしてソラリス マニフィカ 2017。同ワインは、難関とされるヴィナリ国際ワインコンクール 2024で、日本の赤ワインでは初となるグランド・ゴールドに輝きました。

新たなるスタイルへの挑戦~ソラリス マニフィカ 2019~

今回リリースされたソラリス マニフィカ 2019は、これまでにない挑戦を行ったワインです。これまでは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローによるボルドーブレンドのスタイルでしたが、初めて「小諸と東山のメルロー同士をアサンブラージュするスタイル」で造られたのです。

マニフィカに使用した小諸市大里地区・上田市東山地区 メルロー畑の特徴

小諸市大里地区は標高650m前後であり、マニフィカには3つの区画の畑のぶどうを使っています。浅間山由来の火山性粘土質の土壌で、乾燥すると硬くしまる特徴を持ちます。標高が東山地区より高く、やや冷涼な気候です。

上田市東山地区は標高550mの南向き斜面に畑があります。太古には海底だった場所で、火山性粘土に、かつての海を物語る角の取れた砂利による砂質が混じる土壌です。水はけが良いのが特徴ですが、逆にぶどうに水分ストレスが掛かりやすいといえます。

同じメルローという品種でも土地の特徴、ぶどうの樹齢などさまざまな違いがあり、それぞれの地区で違った個性を持つメルローが栽培されているのです。大里地区のメルローには樹齢が30年を超えるものもあり、凝縮感をもたらしています。

マニフィカで2019年というヴィンテージを表現する

西畑は「その土地ならではの味わいのワイン造り」という思想を掲げています。栽培・醸造家は、その土地、その年ならではの健全なぶどうを育てることに力を尽くし、その年のぶどうが持つポテンシャルを最大限に引き出すため、必要なことを必要なタイミングで行います。

しかし、そこに醸造家の意図を過度に反映させることはありません。その年ならではの在り様が現れたワイン造りを目指しているのです。

では2019年の小諸市大里地区と上田市東山地区のメルローには、どのような物語があるのでしょうか。

小諸市と上田市の2019年は気候の変化に富んだ年でした。春の遅霜(おそじも)、6月の長い梅雨、梅雨明けの暑さ、夏の雹害(ひょうがい)、冷涼な秋、収穫期の台風などがあったのです。ぶどう栽培には遅霜の影響は少なかったですが、雹による果房のダメージを受けた畑もあり、ぶどうの生命力と栽培家の手仕事の質が試されるヴィンテージとなりました。

西畑は「水分ストレスの掛かり方や房のつけ方によって果粒の色付きに違いが出て、それぞれの畑の力が見えた年だった」と語ります。

どちらの地区も春から秋にかけての気候は比較的冷涼に推移し、ぶどう果実の成熟はゆっくりしたものに。結果として香り成分が豊かで、タンニンがなめらかな傾向のぶどう果実が得られました。

小諸市大里地区のメルローは、収穫量は例年より少なかったものの、糖度24度を超えるぶどう果実を得られました。また上田市東山地区のメルローは厳しい選果が必要でしたが、小粒な果粒の中に深い味わいが凝縮されたものでした。

小諸メルローx東山メルローという挑戦

この2つの地区のメルローをアサンブラージュする試みには、どのような意図があるのでしょうか。西畑はこのように語ります。

「全てのトップレンジの原酒を試飲して、マニフィカにふさわしい最良の2樽を選んだのですが、結果としてそれが両方ともメルローでした」

西畑によると、2019年のメルローはタンニンのきめ細かさと滑らかさが際立つヴィンテージとなりました。選ばれた小諸地区のメルローの原酒は「赤い果実とフローラル・華やかな印象で、バランスの良い」ものに、東山地区のメルローの原酒は「例年に比べ力強さとともに、緻密なタンニンを持つしなやかな」ものになりました。

アサンブラージュの比率は大里地区50、東山地区50となっています。この比率の意図には西畑の「配分で個性を出そうとすると醸造家のワインになってしまう」という思いがあります。「2地区の原酒を使っているから、等分にアサンブラージュすることで2019年というヴィンテージのメルローを味わってほしい」と西畑は語ります。

小諸と東山、それぞれの土地のメルローが出会って良いワインになったと振り返る西畑。リリース直後でも楽しむことができ、かつ熟成ポテンシャルも高い1本を、ぜひ味わってみてください。

まとめ

ソラリス マニフィカは、マンズワインのプレミアムライン「ソラリス」の最高峰に位置する赤ワイン。その品質と味わいは、国際コンクールでの受賞や国際会議での提供など高い評価を獲得してきました。

ソラリス マニフィカ 2019は、初めて小諸と東山2地区のメルローを50%ずつアサンブラージュ。栽培・醸造責任者・西畑徹平がトップレンジの原酒を試飲し、最良の2樽を選んだ結果、いずれもメルローでした。異なる土地の個性を等分に重ねることで、2019年というヴィンテージを表現しています。

ソラリス マニフィカ 2019は既に、Decanter World Wine AWARDS 2026でシルバーを受賞しています。生産本数は1,107本のみ。ソラリスシリーズの中でも、特別なワインであるマニフィカ。機会があれば、海外の銘醸地のワインと飲み比べて頂ければと思います。

ソラリスについてさらに詳しく知りたい方は「SOLARIS特設サイト」へ

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