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2024/08/29

小諸ワイナリーから、久々の新品種「プチ・マンサン」を新発売!

マンズワインとしてはおよそ10年ぶりとなります、新たなぶどう品種を使用した日本ワイン、「プチ・マンサン」の甘口を人気の「Chikumagawa」シリーズより新発売します。
9月21日(土)から小諸ワイナリーショップのみでの限定販売となります。

「Chikumagawa」シリーズは、「ソラリス」とは異なるアプローチで新たな可能性を追求し、千曲川流域のテロワールを表現するシリーズです。今回は新しい品種「プチ・マンサン」への挑戦となります。

プチ・マンサンは、元々フランス南西部のピレネー山脈の麓で栽培されてきたぶどう品種で、非常に小粒で糖度が高く、酸度も高いのが特徴です。現在日本を含む世界各国にて栽培され、注目を浴びています。

小諸ワイナリーの栽培・醸造責任者である西畑は、ワイン関係者と定期的に行っている勉強会を通じて日本の気候に合う品種を模索している中で、2005年に入社した頃から「プチ・マンサン」に可能性を感じていました。社内での検討を重ね、2017年に苗木の栽培、2019年に植え付けの開始、2022年に初収穫、そしていよいよファーストビンテージ2023のリリースです。西畑が「プチ・マンサン」という品種に着目してから今回のファーストビンテージリリースまでには、20年程の年月が経過しております。
日本で半世紀以上のぶどう栽培の歴史を持つ企業でワインに携わる者にとって、先人から受け継ぐ樹齢を重ねたぶどうの樹の畑を守り育てつつも、新たな品種の栽培に挑戦しそのワインをリリースするという機会はそう何度もあることではありません。そのため、ワイナリースタッフ一同、皆さんと「新品種リリース」というこの機会を共有できることにワクワクしております。

今回は、年に一度、最大のワイナリーイベントである9月21日(土)開催の「マンズワインフェスタ小諸」にて、数量限定販売いたします(ボトル購入はお一人様2本まで)。
◎ Chikumagawa プチ・マンサン ビオロジック2023(白/甘口):7,150円(税込)
小諸ワイナリーショップのみでの販売となります。ファーストビンテージはわずか200本程ですのでこの機会をお見逃しなく!
ぜひ、小諸ワイナリーに遊びにいらしていただきマンズワインの「Chikumagawa プチ・マンサン ビオロジック2023」をお楽しみください。

マンズワインフェスタ小諸の詳細はこちら
最新情報はこちらのInstagram公式アカウントをご覧ください

未来へバトンを繋ぐために新たな品種を栽培し、柔軟な発想でワイン造りを!
初!×初!!×初!!!の新たなチャレンジ!

初その1:新品種「プチ・マンサン」

先述の通り、2017年より「プチ・マンサン」の栽培に取り組み始めマンズワインとしては日本ワインでおよそ10年ぶりに新品種のリリースとなります。

初その2:東山地区で白ぶどう品種を本格的に栽培

「プチ・マンサン」は、上田市東山地区にてビオロジック栽培*を行っています。
*「ビオロジック栽培」とは「オーガニック栽培」「有機栽培」のフランス語「東山地区」と聞くとソラリスシリーズの「東山カベルネ・ソーヴィニヨン」や「東山メルロー」でお馴染みのため「黒ぶどう品種」を想像される方も多いかもしれません。「プチ・マンサン」は、初めて皆さまにご紹介する東山地区の「白ぶどう品種」です。

2024年7月下旬のプチ・マンサン

2024年8月下旬のプチ・マンサン

小諸ワイナリーでは、白ぶどう品種は比較的冷涼な小諸市で栽培してきました。
しかし「プチ・マンサン」は、他ワイナリーでの栽培実績や栽培責任者西畑の経験から比較的温暖な気候での栽培の方が向くのではないかと考えておりました。時を同じくして、東山地区に新たに自社管理畑を入手したこともあり、小諸市より100~150m程標高が低い東山地区で初めて本格的に白ぶどう品種の栽培を始めました。
現在、自社で苗木を作りながら順次植え付けを行っています。これらの苗木の植え付けが全て完了し、収穫量が安定してくると「成園」と呼ばれる畑となります。

一昨年、2022年の初収穫量はわずか80kg。醸造は行ったもののリリースには至らず、2023年収穫二年目となるものを今回ファーストビンテージとしてリリースできることになりました。
糖度と酸度が高いと言われているプチ・マンサンですが、この二年の収穫だけではまだまだ「東山のプチ・マンサン」の傾向は掴めておりません。栽培を始めたばかりの品種のため未知な部分が多く、どのような点がこの東山地区で栽培されるプチ・マンサンの魅力なのか、プチ・マンサンで表現される東山地区の「土地の味」とはどんなものなのか、その謎を年々解いていくのが楽しみでもあります。

小諸ワイナリーの地下セラーには、幻の2022ビンテージが保管されています。
「マンズワインフェスタ小諸」にお越しの際は「地下セラーツアー」にご参加いただき、どこに幻の「東山プチ・マンサン2022」のボトルがあるのか見つけてみてください!!

初その3:製造チームの小山が初めてメインで醸造を担当

プチ・マンサンは、各国において甘口でも辛口でも造られており、比較的甘口において高い評価を得ている品種です。
マンズワインでは初めて醸造する品種であり、また前述の通り畑が成園化していないため「東山のプチ・マンサンはこういう味」というものがまだ出来上がっておりません。そのため、甘口のワインにするのか辛口のワインにするのかは、その年にどのようなぶどうが育ったかによって決まります。ぶどうの出来には、その年の気候や自然環境、栽培管理が大きく影響してきます。

常日頃、我々が先人から受け継いできたバトンを未来へと繋ぐために「20年先、50年先・・・を見据えたぶどう造り、ワイン造り」を念頭に置いている栽培・醸造責任者の西畑は「未だマンズワインとしての味わいが確立していない品種だからこそ若手に醸造を任せたい」と考えました。そして、もちろんマンズワインとしての品質基準を満たした上ではありますが「柔軟な発想でワイン造りを楽しんで欲しい」という願いと期待の下、今まで西畑の醸造を隣でサポートをしてきた小山をメインの醸造担当者に指名しました。
初めてメインで醸造を担当した小山からは「もちろんプレッシャーもあったが、とにかく楽しくて仕方がなかった。今は製品化できてホッとしている。」という言葉がありました。そして、今回リリースとなる2023年のファーストビンテージについて「収穫時のぶどうの糖度がとても高かったので、今回は甘口に向くぶどうだと判断し、醸造に取り組んだ。良いものができたと思うが、もし今年の2024年ビンテージの醸造も任せてもらえるならば、昨年『ああしたらどうだったんだろう』『もっとこうすれば良かったかもしれない』と思ったことを深掘りし、プチ・マンサンというぶどうの味をワインにおいてどれだけ表現できるのか取り組みたい。」という頼もしい言葉も聞くことができました。

醸造を担当した小山

一緒に成長を見守って欲しい

醸造を担当した小山からは「多くのお客さまにファーストビンテージを召しあがっていただき、その味を覚えておいていただきたい。そして、これから「東山のプチ・マンサン」の味が出来ていくのを一緒に見ていって欲しい。そして、いつか『ソラリス』シリーズに加われるよう、ぶどうも自分も成長していきたい。」と。
ワイン造りでは一年に一度しかぶどうを収穫できず、一年に一度しか醸造することができません。「こうすれば良かった」と思っても、改善を試せるのは翌年以降になってしまいます。
畑が成園となり「これが東山のプチ・マンサンの味だ」と見えてくるのは、「5年後くらいになるだろう」と西畑は予想しています。
今回ご紹介するファーストビンテージ単体で見るとソラリスシリーズに入っていてもおかしくない品質かもしれませんが、ソラリスシリーズに加えるためには、毎年コンスタントに「プチ・マンサン本来の味」、更に言うと「東山のプチ・マンサンの味」が出ているワインである必要があります。しかし、未だぶどうの収穫量が少なく不安定要素があるため、収穫量が安定し始めた時にそれまでの味わいと相違が生じる可能性もあります。安定した最高品質のものを皆さんにお届けしたいが故「ソラリスシリーズにふさわしい」と判断するためには年月が必要なのです。

5年後、10年後、20年後に、9月21日リリースとなるファーストビンテージを召しあがってくださった皆さんと「今のプチ・マンサンはこんな感じだけど、昔のプチ・マンサンはこうだったよね、ああだったよね」と同体験を共有できる日を夢見て、ファーストビンテージをご紹介させていただきます。
一緒に「プチ・マンサン」の成長を楽しみ、味わっていただきながら、応援していただけましたらスタッフ一同大変嬉しく思います。
ぜひ、マンズワインの「プチ・マンサン」ファーストビンテージをお楽しみください。

マンズワインフェスタ小諸ではビオロジックワイン**もご紹介

**「ビオロジックワイン」とは「有機栽培」によって管理されたぶどうで造られたワイン

2024年は例年以上の酷暑を体験し、多くの方が気候変動や自然環境の変化について多かれ少なかれ想いを馳せたり、考えることがあった夏だったかもしれません。

小諸ワイナリーでは2010年よりビオロジック栽培*に取り組んでいます。
*「ビオロジック栽培」とは「オーガニック栽培」「有機栽培」のフランス語
ビオロジックワインは、生産量が少ないためまだまだ多くの皆さまにご紹介できていないかもしれません。そこで、9月21日のフェスタでは個性豊かなビオロジックワインを皆さんに召しあがっていただき、なぜ小諸ワイナリーではビオロジック栽培に取り組んでいるのか知っていただくきっかけになればと考えております。
ファーストビンテージとなる「Chikumagawa プチ・マンサン ビオロジック2023」、先日の日本ワインコンクール2024で金賞を受賞した「Chikumagawaマスカット・ベーリーA 2022」どちらもビオロジック栽培で管理されたぶどうで造られています。

ぜひマンズワインフェスタ小諸にお越しいただき、小諸ワイナリーについて「更に」そして時には「深く」知っていただく機会になれば嬉しいです。
スタッフ一同、心より皆さんのお越しをお待ち申し上げております!