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マンズワイン

INTERVIEW Vol.5

小諸ワイナリー 栽培課

水瀬亮太

栽培の仕事は、手を抜かず丁寧に
熟したぶどうをきっちり収穫し、醸造に手渡すこと

栽培歴40年の先輩から学んだ
「ぶどうは裏切らない」

私は、マンズワインが栽培部門の社員を募集していた2014年に入社しました。大学では農学を学び、植物に関わる仕事に就きたいと思い志望しました。入社してすぐに、栽培歴40年のベテラン上司の元、小諸ワイナリー周辺の自社圃場の管理業務に携わりました。大先輩はあと3年でリタイアすることが決まっており、私に課せられたミッションは、それまでに栽培担当として一人前になること。大学で農作業の経験もしていましたが、現場に出てあらためて本当の農業の大変さを実感しました。畑仕事は肉体的にもきついですし、天候にも左右されます。そんな中、先輩がいつも言っていた言葉は「ぶどうは裏切らない」。すごい言葉ですよね。そう言い切れる先輩もすごいと思いました。

良い年も、悪い年も、
ぶどう畑の1年間を回せるように

3年間の引き継ぎを終え2017年から小諸の自社圃場の管理全般を担うことになりました。マンズワインのぶどう作りは、良いワインを造るためにあります。その理念を、社員はもちろん、契約農家の方、シルバー人材の方、繁忙期を支えてくださるアルバイトの方、畑に立つすべての人に伝えることが、私の役割でもあります。農業においても、人生においても大先輩である方々の中で、正直最初は戸惑いました。でも、ぶどう畑の1年間をともにすることで「皆さんに支えらえている」と実感することができました。2019年は入社して6回目の収穫になりますが、まだまだ自分は未熟です。天候は毎年違い同じ1年などありません。いい年も悪い年も回していけるよう経験を積み、一人前になることが目標です。

長年培ってきたものを大切に
新たなことにチャレンジを

毎日、畑での作業を終え事務所に戻ると自然に、栽培チームと醸造チームの情報交換になります。ソラリスの醸造責任者である西畑さんも「あそこの畑、ああしたほうがいいよ」など気さくにアドバイスしてくれます。西畑さんは全部の畑をきちんと見ていてくれるので信頼していますし、気も抜けません!この数年間で、栽培と醸造がひとつになりワイン造りを極めていくのだという意識がどんどん高まってきていることに、とてもやりがいを感じています。私たちの世代が今こうしてワインを造れるのは、40年前にぶどうを植え、育て続けてくれた人たちがいるからこそです。マンズワインが長年培ってきたものを大切にしながら、新しいことにも挑戦していきたい。栽培も毎年改良を重ね、今までと真逆のことも「やってみよう」と、どんどん試しています。どんな自然条件の中でも、自分たちがやれるベストを尽くし、ぶどうを最善の状態にもっていく、その結果がワインになるのだと思います。小諸の地を反映するワインが、世界的なコンクールの常連になる日を目指して!

プロフィール

水瀬亮太(みずせ りょうた)

マンズワイン株式会社 小諸ワイナリー 栽培・醸造課。2014年マンズワイン株式会社入社。小諸ワイナリーに配属。歴40年のベテラン栽培担当から3年間の引き継ぎ期間を経て、2017年より小諸ワイナリー周辺圃場の管理全般を行っている。