INTERVIEW Vol.6
品質保証部 部長
INTERVIEW Vol.6
品質保証部 部長
お客様に安全・安心をお届けするために
マンズワインのチャレンジを縁の下で支える
私は山梨大学で微生物について学び、微生物の無限の可能性に興味が湧きマンズワインを志望しました。入社後は勝沼ワイナリーで仕込みを2年、研究開発課で7年。2017年に品質保証部に配属され、長年この部署を守り続けてきた大先輩から3年がかりでバトンを受け継ぎました。品質保証部とは、新商品を造る際その商品がお客様にとって安全・安心であることを確認する部署。法的に問題がないことはもちろん、消費者の立場でラベル表記もひとつひとつ確認します。先輩方から厳しく教えられたことは「ワインの造り手としてチャレンジは大切である。それを確かな安全・安心の元に商品として実現させる」ということ。そのためには社内でも、時に他部署と一線を引かねばならない難しさがあります。
私自身、研究開発課に所属していたときは、品質保証部が立ちはだかる壁のように感じたこともありました。マンズワインはキッコーマングループの一員ですので、食品会社としての品質保証に準じています。自社の審査だけでなく、さらにキッコーマン品質保証部の審査というダブルチェックを経て世に出ていきます。マンズワインは2019年5月、国際的な食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)も取得しました。お客様の安全・安心を第一に考えるマンズワインの徹底した姿勢を、誇りに思います。勝沼ワイナリーでは、日本ワインだけでなく、業務用、加工用のワインも生産しています。こうした製品の安全・安心はもちろんのこと、おいしさと品質を高めていくこともとても大切だと思っています。
小諸ワイナリーは、マンズワインのフラッグシップである「ソラリス」を中心に、世界に向けて日本ワインを極めていくという使命があります。勝沼ワイナリーの使命は、お客様にとってより身近な存在として、日本の家庭料理と相性の良い日本ワインを幅広く提案していくことなのではないかと思っています。日本の食卓にしょうゆが欠かせないものであるように、ワインももっと馴染み深い存在になれるように。勝沼ワイナリーの強みは、何といっても甲州とマスカット・ベーリーA。2つの日本固有品種を極めていくことも、私たちの使命です。長年研究開発に携わり醸造責任者となった宇佐美さんのヴィションが見えてきて、今後のバリエーションが楽しみです。そういった新たなチャレンジを、品質保証部は支えていく立場だと思っているので、縁の下の力持ちとしてサポートしていきたいと思っています。マンズワインも個性豊かな若い人たちが増え、雰囲気が変わりつつあります。勝沼ワイナリーは一大リニューアル中で、商品開発部と品質保証部、品質管理課も新棟に引っ越しです。マンズワインの新しい歴史、新しい挑戦に、今、とてもわくわくしています。
齋藤 圭(さいとう けい)
マンズワイン株式会社 品質保証部 主査。2008年マンズワイン株式会社入社。仕込みグループ、研究開発課を経て、2017年より品質保証部に配属。勝沼、小諸にまたがりマンズワイン全商品の品質保証審査を担う部署の責任者として、前任より3年がかりでその知見を引き継ぐ。
2020年に品質保証部部長に就任。