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COLUMN

2019/07/14

ワイナリー通信、小諸からお届けします。

7月に入りぶどうの房が少しずつ形成されてきました。
写真はワイナリー内にあるシャルドネです。

小諸の畑では接木が行われています。
ご存知の方も多いかとは思いますが、大半のワイン用ぶどう品種は接木を行います。

台木と呼ばれる根の部分に北米系品種(ラブルスカ系)を使い、その台木にヨーロッパ系の品種の樹を繋げ、1つの苗木を作ります。
なぜそんなことを行うのか?
理由を簡単に説明すると、フィロキセラ(ぶどう根アブラムシ)という虫が関係します。

もともとは北アメリカに生息していた虫ですが、1860年にフランスに渡り、そこから世界に広がったと言われています。
この虫はぶどうの根に寄生し樹を枯らしてしまうという、とてもやっかいな存在です。
フランスでは、このフィロキセラの対処が遅れ、ぶどう畑が壊滅的な被害を受けました。

この虫に対抗するために考え出されたのが「接木」という方法です。

日本全国で苗木不足になっている現在、小諸ワイナリーでは昔から自分たちで苗木作りを行い、補植を行ってきました。
接木には熟練のシルバーさん、アルバイトさんが作業を進めていきます。